1/13 ダイラボウ~用宗
2020-02-04
だいぶ前のことですが、1月13日にダイラボウから駿河湾を目指しました。▼スタート地点。富厚里集落、荒沢川沿いの車道を歩き富厚里峠へ向かいます。

▼富厚里峠のダイラボウの登山口は峠よりわずかに岡部側にある。看板が賑やか

ダイラボウ山頂までの登山道はみどりの道。途中で一旦林道(ダイラボウ線)を歩き再び山道に入ると茶畑の脇を歩く所で展望が開けます。
▼中央に藁科川源流の七ツ峰

▼あっという間にダイラボウ山頂に到着。三等三角点『富厚里村』(560.8m)

まだ歩き始めたばかりですが、ここが本日の最高点でした。
三角点のある場所は茂みっぽくなっていますが、まわりは足の形をした広場になっていて、ごく低山ながら眺めが良いところです。
ここから眺めの乏しい道が長く続くのでこの景色をよく目に焼き付けておきます。
▼静岡市街。太陽の方向と重なって霞んで見える

▼ダイラボウから南へ伸びる緩やかな尾根を下り西又峠へ向かいます。よく整備されていて快適であります。

やや急な下りになると、西又峠はすぐそこです。
▼西又峠には県道209号が通る。そこそこの交通量。少し岡部側に歩いてガードレールの途切れているところから再び入山する

途端に道は荒れた感じになります。それでも随所にテープや看板があります。枝が散らかっていたり倒木があったりして歩きにくいですが、特に危険なところはありません。
▼マイナーコースの雰囲気

▼竹林、荒れた茶畑を多く見かける

少し歩いて静岡市境の稜線につきあたったら左折します。ここから花沢山まで長い市境歩きとなります。
その前に反対方向へ進み近くの三角点に寄りました。
▼三等三角点『野田ノ沢』(354.2m)

分岐まで引き返し、野田沢峠へ向かいます。すぐに急な下りがありますが、そのあとはなだらかなアップダウンがあるのみです。301mピークは巻くように道がついています。

▼野田沢峠に下る直前に展望台がありますが、中途半端な眺めで富士山が何だかこじんまり見えます。

▼野田沢峠にも車道が通る。開通記念碑には『山峡拓き 緑風爽やか』と書いてある

車道を横切って再び山中へ入ると少しだけ道の状態が良くなったような気がします。暫く歩くと車の走行音が遠くから微かに聞こえてきます。新東名のトンネルが近くにあるせいでしょう。
▼ここが新東名、岡部トンネルの真上です。何もないところですが、雰囲気がいい

414m標高点で、直進する稜線を見送って左に曲がり、谷へ下っていきます。
下り切ったところが『谷川峠』とも呼ばれるコルで静岡側に飯間谷川源流、岡部側に谷川源流があります。
▼車道が通る富厚里・西又・野田沢とは違って薄暗い峠です。

ここから412.4m三角点(ロンショウ)への登り返しは尾根がはっきりしないなかなかの急登です(道形ははっきりしています)。
▼ロンショウ(朝比奈)山頂にて。ここは葵区と駿河区の区境でもあります。新しいベンチが設置されていました。『ロンショウ』とは一体?

▼三等三角点『朝比奈』(412.2m)。不思議な欠け方をしている

ここからまた一段と道の状態が良くなります。この辺りまで来ると結構人が歩くようで、ロンショウ~明治トンネル真上のコルまで3組の山行者とすれ違いました。
294m標高点を過ぎると左手に整備された茶畑があり、展望が開けます。地味な眺めではありますが、ダイラボウからずっと薄暗いところを歩いてきたので感動します。

▼左が飯間山(481.5m)です

▼三等三角点『岡部』(279.3m)は宇津ノ谷峠へ向けて下りに入るところで少し岡部側に入るとあります。苔の生し方が良い

▼宇津ノ谷へ下っていると前方に満観峰が見えました

▼なかなかの急斜面を下ると、明治トンネルの真上のコルに到着。古道の趣がある

コルを横切って登るとすぐに地形図にない舗装道に出、これも横切って市境を忠実になぞっていくと荒れた茶畑が現れ、どこを歩けばいいのかよくわかりませんでした。
▼荒れた茶畑の脇を歩く

荒れた茶畑を巻いて通過すると、NTT無線局と宇津之谷トンネルの排煙施設があります。先ほどの舗装道はここに通じていたようです。そして、ここからは踏み跡のはっきりした道になります。

2つほどのコブを越えるといきなり開けた場所に出ます。蔦の細道です。

ここから道の状態はもう一段階良くなり、すっかりハイキングコースですので急ぎ足で行きます。
鞍掛峠からの道と合流すると、ほどなくして満観峰に到着しました。
人気の山なので賑わっていましたが、広い場所ですから騒がしい感じはしませんでした。
▼北東方向

▼西方向を望む。八高山が目立っている

ダイラボウが見えたらいいなと思いましたが、北方向の展望がききませんでした。
ここから一旦、日本坂峠へ下り最後のピークである花沢山を目指します。
▼四等三角点『一ノ谷』(433.8m)

花沢山へ向けた登りは結構急で、長いこと歩いてきた脚には堪えました。
花沢山山頂が近づくと、いくつか景色のよいところがありました。
▼丸子富士。背後の南アルプスは残念ながら雲の中

▼焼津市街

▼静岡市街。本日最後の眺望

▼花沢山は薄暗い山頂。以前は眺望があったそうです。

▼三等三角点『日本坂』(449.2m)

長い市境歩きもここで終わり。石部方面へ下ります。
途中から沢へ下りていく道ですが整備されています。
▼用宗海岸で海水に触れてゴール

西又峠~満観峰まで、段階的に道の状態が良くなっていくのが印象的でした。
▼トラック図


(錦織)
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