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10/31 天狗石山・智者山 

 2020-11-16
もう半月前のことですが、天狗石山と智者山に登りました。藁科川支流、崩野川の分水界を一周するコースです。

▼崩野川流域(突先山の南西尾根から望む)
崩野川流域全景


▼『湯ノ島温泉』の駐車場からスタートです。
湯の島温泉P

しばらくは車道歩き。大間への道を右に、崩野への道を左に見送り楢尾集落へと向かいます。写真は楢尾に向かう途中、川合地区の茶畑です。
楢尾、川合の茶畑

794m標高点少し北にある登山口(『楢尾口』)まで車道を歩くつもりでしたが、楢尾集落手前の410mヘアピンカーブを曲がった先で尾根に取り付けそうでしたのでここから入山することにしました。なだらかで藪もない尾根です。林道で分断されてわかりづらいですが、古い道が残っているところもありました。

▼途中の開けた所からこれから歩く稜線が見えました。左が・990、右が智者山です。
川合坂から眺望

▼藁科川の尾根には地形図にない林道がたくさんありますね。
楢尾村三角点へは林道が多い

▼三等三角点『楢尾村』791.6m
楢尾村三角点

この三角点はきわだったピークに位置しているわけではない上にあたりは藪っぽく、危うく通り過ぎてしまうところでした。

三角点を過ぎて北に50mほど歩いたところで目の前に大きなソーラー発電施設が現れました。ふと竜爪山の東の『高山』近くにあるソーラー発電施設を思い出しました。

▼楢尾村三角点北のソーラー発電施設。後ろには益田山と七ツ峰が見えました。
楢尾村三角点北のソーラー施設

ソーラー発電施設の東側を巻いて歩いて林道楢尾智者山線を少し行くと『楢尾口』に到着です。

▼楢尾口
楢尾口の看板

登山口には安倍奥のもの以上に手の込んだきらびやかな看板がありますが、登山道に入ってみると標識は少なめでした。昔の道をそのまま利用したような登山道でよく見ると枝道もありました。

楢尾口からの登山道

▼標高1030mほどで左側が開けたところを通過します。最近植樹が行われたようです。
楢尾口からの登り_植樹地

地形図の約1160m平(実際には小さな凹凸があります)に営林署の看板があり、これを過ぎると登山道は益田山の西に向けトラバースを始めます。道幅が細いところがあると聞いていたので、この日は小尾根をつたって益田山に直登することにしました。


▼益田山は看板がなければ通り過ぎてしまいそうな目立たないピークです。あたりを木々に覆われた薄暗い山頂です。
益田山山頂にて

▼益田山山頂の東面にガレがあり、樹間から富士山が見えました。
益田山の東面はガレている

天狗石山に向かいます。益田山~・1351の稜線はかなり細い稜線です。天狗石山以南と七ツ峰以北の稜線の広さと比較すると対照的です。

益田山から天狗石山へ細尾根

▼1351mの手前にガレた所があり、先ほど歩いた尾根が見えました。この辺りから紅葉がきれいでした。
楢尾~益田山の尾根が見える

▼天狗石山付近の紅葉1
益田山~天狗石山 紅葉1

▼天狗石山付近の紅葉2
益田山~天狗石山 紅葉2

▼三等三角点『天狗石』1366.4m(天狗石山)に到着しました。
天狗石山山頂

天狗石山から智者山への登山道は、稜線沿いと『天狗石』経由の二手に分かれています。(二つはすぐに合流します)。この日は天狗石経由で。

▼『天狗石』です。谷筋に沿って小岩がごろごろしているようすを橋に見立てて『天狗石橋』と呼んだのだそうです。
天狗石

『天狗石』から少し歩いて稜線コースと合流、また少し歩くと崩野への分岐があります。今回は崩野道へ入り智者山北の凹地を経由し、智者山へ向かいました。

▼智者山北の凹地です。地形図にもしっかり載るほどの大きさをもっています。
智者山北の凹地

▼凹地の底(の一つ)
智者山北の凹地の底

凹地は地形図で見るような単純なすり鉢型ではなく最低点がいくつもあるようでした。また、南北に開けていて凹地というよりは船窪です。

▼智者山山頂。益田山、天狗石山は眺望のないピークでしたがここの眺望はばっちりです。
智者山山頂
智者山山頂には三角点がありませんが、なぜか山頂の西南西約900mのところに二等点(千社山)があります。

智者山から南東に急に下るとすぐに智者山神社と直登コースの分岐があります。直登コースは公式の道ではないそうで、直進方向には×印がされていましたが、特に危険なところもなく、個人の方がつけたと思われる標識が充実していました。

標高1040mで地形図にない林道に出るとその後は広い道を歩きます。

・956mすぐ東の稜線上で八草へ下る道を分けた後、林道の五差路に到着します。この五差路には『八草辻』と書かれた手作り標識がありますが、おそらく本来の八草辻は先の八草への下降点だと思います(トラック図参照)。

▼・990北の五差路にて。『八草辻』の標識あり
現在の八草辻

現在の八草辻からの景色


▼ここは楢尾智者山線の終点でもあり、完成すれば先の登山口『楢尾口』付近からここまで車で通行できるようになるはずです。写真右奥のピークは七ツ峰です。
楢尾智者山線終点

ここから990m標高点を経由して下る尾根に入る予定でしたが、思ったより藪っぽいのでパスしてそのまま下山を開始します。下山とはいってもほぼ林道歩きでした。

▼下山途中に少し林道を外れると、三等三角点『日尻平』822.5m。『聖平』ではありませんよ
日尻平三角点

送電鉄塔(佐久間東線94号)の脇を通るところでは展望が広がります。

▼今朝登った尾根
楢尾集落が見える

▼奥藁科は安倍奥よりも緩やかな尾根が多いですね
鉄塔からの景色2

その後、地形図では実線から破線道に変わるところからも林道(能又馬込線)が伸びています。この林道はその名の通りこれから下る方向とは反対側の能又川方面に下ってしまうので・643でこれを見送って北東に伸びるなだらかな間伐林の尾根に入りました。
当初の予定では上湯の島の神社マークのところに続く古い道があるだろうからそれを使おうと思っていましたが、標高490mでまたも地形図にない林道(未舗装)が。結局これを下ることにしました。

林道を下っていると、偶然この辺り一帯の山の持ち主の方にお会いしました。この林道も5、6年前に重機で作ったとのことです。今では静かなこの山域もかつては多くの人が歩いていたこと、川沿いの道は昔はもっと上についていたことなどを聞きました。

▼トラック図
トラック図_20201031_天狗石山・智者山

(錦織)
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令和2年11月 月例会報告

 2020-11-12
【活動報告】

10/18  苗場山
      スポーツフェスティバル
      瑞浪屏風岩
10/19  上高地(雪20cm撤退)
10/20  沢口山・朝日岳
10/24  鳩胸尾根~山伏~蓬峠
10/24-29 北海道の旅(積雪でピークハント出来ず)
10/25  小川山・太刀岡山クライミング・トレ
10/26  市岳連理事会
10/31  湯の島~天狗石山~智者山
10/31  京丸~高塚山ラン
10/31-11/1 小川山
11/7   小川山
11/8   城ケ崎
11/8   城山クライミング・トレ


【活動計画】

11/15   七人作り尾根
11/15   カモシカ調査
11/22   八ヶ岳
12/13   城山クライミング・スラブ・トレ
12/19-20  クライミングキャンプin Earth Color


【お知らせ】

11/20  市岳連忘年会(クーポール会館)

▶クライミングジム・トレ 参加者募集

    毎週水・木  (ブルーキャニオン)19:00~ (F田)
    毎週土・日 (テルサ)     未定  (S本)

お知らせ    来年度の山岳保険の申し込みを開始します。
    令和3年2月の月例会まで受け付けますので、メール・FB・月例会のいずれかで事務局に申し込んでください。


次回 12月々例会 
12/9(水)北部生涯学習センター19:00~


 Zoomによるweb形式併用で行います。
リモート参加希望の方はF田まで連絡下さい。
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「城山・西南カンテ」クライミング・トレ

 2020-11-09
2020.11.8 城山クライミング・トレに行ってきました。

■城山も小川山に続き今年二回目ですが、今回は参加の皆さんに西南カンテでマルチピッチの復習とチャレンジを目的としました。
ニューフェースのM上さん、T田さん、O塚さんに、サポータのY本さん、O島さん、S田さんと私の計7名でした。

■西南カンテ取っ付きのスラブは前日深夜までの雨でヌレ濡れで、上の方はガスが取れていない。😢
IMG_1852.jpg

■スラブピッチをスルーして第二ピッチからのトライにS田さんリードで進む。
濡れている部分もあり緊張の連続の中、着実にクリアーした。
IMG_1853.jpg

■サポータチームが岩の状況や終了点などを確認の後、T田さんもリードにダブルロープで挑みます。
IMG_1855.jpg

■続いてM上さんもチャレンジして先行チームのトレースを登攀。
IMG_1856.jpg



■トラバース後の壁は青空ものぞき岩は乾いており、いつもの眺望を眼下に見ながらの2ピッチを初めてのリードの方も含め楽しみました。
IMG_1877.jpg

■今回はいつもの懸垂下降ポイントから上のピッチに行きたいとの要望があり、直登を希望のT田さんのリードで挑みました。
IMG_1862.jpg

IMG_1863.jpg


■終点から登山道を下ってスラブ取り付きに戻り、市岳連の別の会の皆さんと恒例の日没近くまで練習に励みました。
IMG_1867.jpg

IMG_1865.jpg

IMG_2047.jpg

■ニューフェースの皆さんのガッツと上達に楽しさも倍増でした。
次回も城山でのスラブトレの要望が早くも話題になりました。😊

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10/24 山伏

 2020-11-04
10月24日に安倍奥の最高峰、山伏に登りました。

以前から気になっていた「鳩胸尾根」(大谷崩の右岸)と「蓬峠から東に伸びる尾根」を歩きました。
以下は別の日に撮影した2つの尾根の全景写真です。

▼鳩胸尾根(七人作りの尾根から望む)
鳩胸尾根_全景

▼山伏から東南東に伸びる尾根(赤水~猪ノ段の尾根から望む)
蓬峠東尾根全景

ここからは当日の写真です。

▼蓬沢の林道ゲート。好天を期待しましたが深い霧の立ち込める朝となりました。
蓬沢林道ゲート

▼蓬沢の林道を500m程歩いたところにあるカーブを回り込むと擁壁が途切れており、「蓬沢2号線歩道」と書かれた標識があります。ここが鳩胸尾根の取付です。
鳩胸尾根取り付き

▼取付からガレの頭に出るまではかなりはっきりとした作業道があります。何度か蓬沢側へ分岐したり、藪でわかりにくい箇所があったりするものの、大谷崩側は急斜面になっているのでこれに沿って歩けば迷うことはありませんでした。前日の雨で滑りやすく急なところは注意して登ります。
鳩胸尾根_作業道

▼標高1330mで地形図にも記載のあるガレの頭にぴょっこり飛び出しました。晴れていれば大谷崩がきれいに見えそうな場所でした。
鳩胸尾根_ガレ頭

はっきりした道はここで終わっていて、その先には獣道くらいしかない自然の尾根が広がっていました。
鳩胸尾根_原生林

▼笹薮が濃いところもありますが、写真のような獣道を採っていくと藪漕ぎはほとんどありませんでした。
鳩胸尾根_獣道

▼1670m平に出る少し前あたり、二重稜線の間を登っていくところの藪は濃く、びしょびしょになりました。
鳩胸尾根_笹薮

▼藪漕ぎ中に上を見るときれいな黄葉
鳩胸尾根_見上げる

▼1670m平で笹薮を抜けました。鳩胸尾根という名前の通り、大平沢の頭から1742mまでは尾根が前方にぐっと張り出しているため、ここからきわめて緩やかな登りになっていきます。
IMG_0087_2_1024.jpg

▼1740mガレ。大谷崩を後景とした紅葉
鳩胸尾根_1740mガレ

▼以前は上部にも笹薮があったそうですが、すっかり枯れてしまったようです。
鳩胸尾根_もうすぐおわり

▼主稜線に合流。
鳩胸尾根_主稜線に合流

「鳩胸尾根」は大谷崩左岸の「七人作り尾根」と並び安倍奥の藪尾根の代表格として挙げられるそうですが、上りで使う分には歩きやすい尾根でした。特に上部は笹薮のないすっきりした自然林の緩やかな登りで、景色を楽しむ余裕があります。ガレ縁を急登する七人作りの尾根とは好対照です。ただし地形図に表現されていない枝尾根が何本も伸びているので、下りで使うのはとても難しいと思われます。GPSを持っていても迷いそうです。

▼新窪乗越からの眺め
新窪乗越からの眺め

新窪乗越から山伏への稜線はアップダウンの少ない広い稜線歩きです。この辺りは植林がほとんどないので、いつもの安倍奥の雰囲気とは異質です。落葉が多く道形がわかりにくいですが標識が充実しています。

蓬沢の頭手前

この日は蓬沢の頭(・1944)の少し北に林業の残置ワイヤがあるところから、少し登山道を外れて歩いてみました(トラック図参照)。

▼登山道から外れたところにある寂しい雰囲気の「蓬沢の頭」(1944m)です。登山道上に立っている看板は位置が少し不正確です。
本当の蓬沢の頭

▼すがすがしい草原が続きます。
登山道と平行に歩く

▼稜線の静岡県側は背の低い草原になっていて景色の良いところが何か所かありました。
安倍奥のガスは晴れてきた

▼大谷崩のガスがとれてきました。
大谷崩のガスはとれてきた

山伏山頂はこの日も多くのハイカーで賑わっていました。残念ながら富士山の方向には雲が居座っていましたが、南アルプス方面はよく見えました。

▼山伏山頂から南アルプス方面の眺め
山伏から眺め 南アルプス

▼二等三角点『山伏峠』2013.2m(山伏)。この標石は2011年に埋め戻されたようですが、その時の写真と比べると再び露出が進んでいるのがわかります。
山伏峠三角点

賑やかなムードはやはり苦手なので早々と山頂を後にします。山伏から南に300m程歩いて百畳峠・牛首方面の道を右に見送り西日影沢登山口への道に入ります。かなりの急勾配のザレにつけられたトラバース道が多いのですが、歩く人が多いせいかよく踏み固められていました。
山伏~蓬峠のようす

この日も次から次へと人が登ってくるので驚いてしまいました。ふだんは人気のない尾根ばかりを歩くので尚更です。また道幅が狭いのですれ違うのに苦労しました。

▼蓬峠
蓬峠

登山道は右下へ続きますが、蓬峠からそのまま尾根通しに歩いていきます。はじめ、大岩がごろごろして隙間に足を突っ込みそうなところがありますが、これを過ぎると踏み跡のはっきりした平凡な尾根になります。なぜか真新しい目印(赤テープ)が少し煩わしいと思うぐらいの密な間隔でついていました。
蓬峠東尾根_道形はっきり

▼1353m標高点のまわりは尾根が細くなります。そこからは昨年暮れに歩いた赤水集落から猪ノ段へ至る尾根が見えました。
蓬峠東尾根_牛首への尾根

▼1353標高点北のコルで尾根がきわめて細くなるので、西側に巻道がついていました。
蓬峠東尾根_1353標高点付近はやせてる

▼1353mを過ぎると辺りは植林になります。1196m標高点のテープの賑やかなところで尾根は枝分かれしています、ここから北に下ると「蓬沢橋」に出られるそうですが、この日は西日影沢の駐車場を目指して南下しました。
蓬峠東尾根_1196標高点

・1196からの下りは地形図で見る以上に急で、尾根通しに下降せず林業用の道を使ってジグザグに歩いていきました。枝道がたくさん分かれているので変な方向へ降りていかないように注意が必要でした。

▼林業の関係でしょうか
蓬峠東尾根_Cルート

▼これは何でしょう?
蓬峠東尾根_これは何でしょう

▼最後の最後で一本尾根を外したらしく、山腹のようなところに出てきてしまいました。何とか下りましたが、ここは一度登り返すべきでした。
蓬峠東尾根_おわり

長い林道歩きを経て大谷崩に戻ってくると、朝のことが嘘のようにすっきりと晴れ渡っていました。
終了_大谷崩

▼トラック図
トラック図_20201024_山伏

(錦織)
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