FC2ブログ

3/26 鉢櫃山・大谷嶺・八紘嶺

 2021-04-08
3月26日に掲題の山々に登りました。この冬も結局、安倍川流域の山ばかりを登っていましたが、源流部に行くのは久し振りのことでした。

安倍奥随一の藪尾根として知られる『七人作りの尾根』を下山で使う場合、鉢櫃山(・1912)から大谷崩の縁に沿って南へ急な尾根を降りていくのが正しいですが、東方向に迷い込みやすい尾根が伸びています。この尾根を素直に下ってしまった場合、最終的に七段沢の滝の上に出てしまいます。過去に遭難も発生しています。

そこで逆に今回は梅ヶ島温泉から七段沢の左岸の尾根に取り付き、・1312を経由して登ってみようと計画を立てました。

梅ヶ島温泉からしばらく舗装道を歩き、ゲートを二つ越えたら取り付きます。

▼写真左にある古いワイヤを踏み台にして取り付きました
七段沢左岸取り付き

地形図から予想はしていたものの序盤から物凄い急登で参りました。100mほど登ると尾根上に大岩が連続して現れるようなり、ここは左に、ここは右にと薄い獣道を頼りにして手足で登っていくようなハードな尾根になります。沢登りをしている人には茶飯事なのかもしれないですが、いつ崩れるかもしれないトラバースの獣道を登るのはひやひやとしました。

▼傾斜は50度以上ありそうです。バンド状?になっているところを何とか登っていきます。浮石が多い
七段沢左岸稜_大岩現る 七段沢左岸稜_大岩現る2

・1312あたりで小さな沢の源頭に出ると笹薮がなくなって見通しが利きひとまず一段落。それも束の間で、ここからは背丈を越える濃い笹薮が延々と続きました。急坂を登るのに笹を掴んで登っていけるので助かりましたが、ザックに仕舞ったストックの先端が引っ掛かりまくってなかなか先に進めず、体力を消耗しました。見通しも効かないので獣道が何故か尾根を逸れていくぞと思ったら前方に岩があることに気づく、といった事を延々と繰り返しました。

七段沢左岸稜_濃い笹薮

▼1500mコブはキレット状になっていた
七段沢左岸稜_1510mキレット

1500mを過ぎると地形図にはない小規模なザレが両側から徐々に迫ってきて1570mで合わさります。ここが一番嫌らしい所で、長さは5mほどですが崩れやすい砂礫で緊張しました。

▼幅は1mほどあるのですが両側とも切れ落ちていて不安定な砂利
七段沢左岸稜_1570mキレット

▼その後も急な登りが続きますが、この辺りまで来ると木の根っこが豊富でだいぶ登りやすくなりました。
七段沢左岸稜_もうすぐ笹薮抜ける

突如左へ向かう明瞭な踏み跡が出現し、これを辿るとすぐに鉢櫃山へ続く緩やかな尾根に合流しました。笹薮もすっかりなくなりました。取付からここまで標高差はほんの600m余でしたがとても疲れてしまいました。気軽に勧められる尾根ではありません。

▼左のピークが・1766で右ピークが鉢櫃山です。
1650m_広尾根

先ほど書きましたが、ここから南へ降りていく踏み跡は七段沢に出る道でハイキングの装備では絶対に入ってはいけません。

▼鉢櫃山へ広い尾根を登ります。さっきまでの激登りと笹薮が嘘のようです
七段沢左岸稜_一転して平和な尾根に

▼鉢櫃山山頂
鉢櫃山山頂

鉢櫃山からは七人作りの尾根を辿って大谷嶺(大谷崩ノ頭)に向けて歩きます。大谷崩の縁を歩くので眺望が抜群です。崩れの反対側が比較的緩やかですので終始崖っぷちを歩く必要はありませんでした。

▼大谷崩の大パノラマ!
鉢櫃山からの眺望

▼アップダウンが結構しんどい
鉢櫃山から大谷嶺へ

▼大谷嶺(大谷崩ノ頭)に到着。かつて三等三角点『行田』がありましたが、崩落により亡失しています。
大谷崩の頭

▼大谷嶺からの眺望。ここから見えるめぼしい尾根はほぼ歩き尽くしたかと思います。
大谷崩の頭からの眺望

ここから先の行程は一般の道ですので一気に肩の力が抜けます。八紘嶺直前まではアップダウンも少ない稜線であたりの雰囲気を堪能しながら歩きました。

大谷崩~五色の頭

▼八紘嶺近づく。八紘嶺・八紘沢ノ頭は特徴的な山容をしていて市街地からも良く判るピークです。
八紘嶺が近づく

▼七面山方面。中央のピークは『椹森』三角点峰1965m
椹森三角点峰

▼八紘嶺西のコルはキレット状になっていて要注意です。北側に整備されたトラバース道がついていますがこの日は一部アイスバーンになっていました
八紘嶺西のキレット

▼八紘嶺に到着。三等三角点『白崩』1918.1mの標石はかなり露出しています。
八紘嶺山頂

八紘嶺は眺望のないピークですが安倍峠側にすぐ下ったところに樹林が切れてぽっかりと開けた不思議な場所があります。

八紘嶺直下の眺望

▼八紘沢の頭から少し下って登山道の南側にある『大薙』
大薙沢源頭の『大薙』

▼主稜線から離れる直前で富士山が見えた
春霞富士

登りの尾根はこれまで歩いた安倍奥の尾根の中でも最も手強いものでした。こんな所もう二度と行かない!と思うのですが時間が経てばまた訪れたくなることでしょう。不思議です。

▼トラック図
トラック図_20210326

(N織)
タグ :

3/14 1486m峰と金木荒ノ頭

 2021-03-21
3月14日に安倍奥コンヤ沢の支沢、箒沢(ホーキ沢)のまわりを歩きました。主な目的は、コンヤ沢とホーキ沢の『1486m標高点』です。ピンとこない方も多いかと思われますが、このピークの東斜面には小さなガレががたくさんついていてこれが麓からでも目立ちます。六郎木を過ぎ『金山トンネル』(全長わずか27m)を過ぎると左手奥の方に見えるのがそれです。

▼1486m峰の位置(一本杉山西の伐採地から安倍川西側の山々を望む)
1486m峰_位置

予定では赤水集落を抜けて林道コンヤ沢線を歩き、ホーキ沢左岸の・1324から南東に伸びる尾根に取り付く予定でした。

▼林道コンヤ沢線(起点)
林道コンヤ沢線起点

しかしコンヤ沢線の状態が思ったより悪く、奥へと進むにつれ轍は消えて土砂崩れが多くなりなんだか嫌な予感がしてきました。おまけに鹿が驚いてしょっちゅう石を落としていくので頭上に注意して歩きました。嫌な予感は的中して堰堤を横切る箇所で林道は完全に土砂で埋まっていました。

▼コンヤ沢線の堰堤。無理をすれば通れそうな気もする?
コンヤ沢線の土砂崩れ

何とか通過できそうと思いましたが、この先の路面、尾根の状況も不明でしたので残念ですが引き返して赤水の滝の落ち口の右岸にある尾根を登ることにしました。この尾根に道があるという情報は事前に予習済みでした。

道ははっきりしていますが序盤はがたついて登りづらい尾根でした。

▼写真では伝わりませんが、木の根っこや幹を掴みながら登るような急登なのです
赤水の滝右岸からの登り

赤水の滝からの尾根

標高900mで人工的な石組をすぎてからは傾斜も緩んで植林の中の単調な登りが続きました。約1400mピークのまわりは二重稜線の多い複雑な地形となっています。

▼・1324西のガレからの眺望
・1324西ガレからの眺望

▼金木荒ノ頭東のコル。写真右の黄色の市岳連プレートは西日影沢への下山道を指しています。
金木荒ノ頭東のコル

コルから直進すれば1463m三角点峰『金木荒ノ頭』です。
写真左下の道が今回入る道です。この道はコンヤ沢乗越を経て牛首へ通じる道で、かつてみどりの道でもありましたが、コンヤ沢源頭部の崩壊があまりに激しく、十数年前に廃道扱いになっています。

ですので今回は勿論牛首へは向かわず、コンヤ沢乗越から・1669へ通じる尾根を歩きました。このコースは平成29年度の『しずおかスポーツフェスティバル登山大会』でも使われた道だそうです。

まずはホーキ沢へと下ります。今でも山仕事で使われているためか、思ったよりはっきりしたトラバース道です。『下ります』と書きましたが、どちらかというと水平に歩いているうちに沢の方が上ってくるという表現が正確です。沢沿いの林道に多いパターンですね。

▼落ち葉が積もって滑りやすい箇所もあります。
ホーキ沢へのトラバース道

▼2本ほど木製の橋を渡ります。見た目以上に丈夫な橋でした。
ホーキ沢へのトラバース道2


▼ホーキ沢を渡ります。普段尾根ばかり歩いていて沢を間近で見る機会が少ないので尚更美しく感じます。沢登りの対象としてのホーキ沢は安倍奥の沢の中では高難度だそうです。
ホーキ沢を渡る

渡渉地点に橋などはありませんでしたが、前日の大雨にも関わらず水量は少なく、特に困りませんでした。そこからコンヤ沢乗越への道は小尾根が幾筋もあるのでややわかりにくいですが、赤テープに従って踏み跡を追っていくとたどり着きました。

▼コンヤ沢乗越
コンヤ沢乗越

乗越には立派な看板が残っていますが、『牛首峠』(正確には『峠』はつかないらしい)への道は先述の通り危険箇所が連続するので入らない方が良いでしょう。

乗越から1486m峰へは5分もかかりませんでした。

▼1486m峰。林班界標などがあるのみで眺望も山頂標識もない
1486m峰

何か山名の手掛かりになるものでもあれば、と思いましたがあまりにも寂しい山頂でした。山頂の西側は平坦地になっていてテントを張ったら良さそうでした。
引き返して・1669へと登ります。しばらく登ると尾根が細くなり1500mで等高線がぴょんと張り出しているところはキレット状になっています。登山大会の時に整備されたのでしょう、特に注意を要する箇所には丈夫なロープがありました。

▼1500mキレット状。通過後に撮影。
1500mキレット
キレット状を通過した後は尾根の右側を少し歩いてすぐ尾根に戻るように道がついています。ここにもロープがありました。

その後、明るく雰囲気のよい1530m平を過ぎて再び急登を登りきり、・1669あたりの平坦地に出ると周囲は一気に銀世界になりました。
▼『銀世界』というのは大袈裟な表現かもしれません。低山ばかり登っているのとそういう表現になるのでしょう。
・1669付近

予定ではここから安倍西稜の・1785(猪ノ段)まで行く予定でしたが予想以上に雪が多いのでここで引き返すことに。ホーキ沢左岸の尾根を下ります。この尾根は近年では『牛首尾根』?と呼ばれているそうです。ここは一昨年の暮れにも歩きました。

▼写真の様に尾根の北側がコンクリートで固められているので反対側を巻いて歩くが土が脆く足がズボズボはまる。
砂防壁の頭に出る

砂防壁のキワの崩れやすい斜面を歩くので注意が必要です。特に1500~1550mはトラロープに従って巻道を歩いたほうが良いです。前回歩いた時はこれに気づかず60度近い斜面を四つん這いで登る羽目になりました。

▼山伏、大谷嶺方面
牛首尾根から山伏、大谷嶺

それと、下り行程の場合は1480mで直進方向の尾根を見送って左へ下る箇所も間違いやすいポイントです。正解の道を下ると起重機?があります。
クレーン?

砂防壁の縁を下りきり、1410mの人工的な広場から少し上り返すと『金木荒ノ頭』に到着です。三角点の点名は『池ノ段』です。

▼三角点標石とヒメアカタテハ
金木荒ノ頭三角点

金木荒ノ頭から・1006までは一部を除き植林帯の尾根で少々退屈に感じました。

▼・1324西のガレから。朝と比べて少し雪が減った?
大谷嶺ズーム

▼・1006東のガレからの眺望。だいぶ下ってきた
・1006近くのガレからの眺望

いつも思うことですが、歩いているうちに周辺の山の形が変わって見えてくるとなんだか達成感がありますね。
・1006近くのガレ縁を過ぎるとアンテナがあり、ここから麓までは一気に下ります。

▼はっきりとした道がついていますが何故か枝道も多い。獣道?
TVアンテナからの下り

▼下山後は赤水の滝を見学
赤水の滝

▼トラック図
トラック図_ホーキ沢周辺

・1324の南東尾根を歩けなかったのが心残りでしたので、帰り道に孫佐島の・547から尾根の末端をじろじろと確認。どうやらここから登れそうです。

安倍奥の歩きやすそうな尾根はあらかた歩き尽くしたような気もするので、等高線の詰まった尾根も登りたくなってきました。僕の場合はロープの使い方から勉強しないといけませんね。

(N織)
タグ :

三郷川 散策

 2021-03-17
2月23日に、安倍川の支流の三郷川を歩いてきました。

石がごろごろしている林道を歩くと、大きな石が目を引きます。下地がいいので、まったりとボルダリングをたのしめそうです。
IMG_1658.jpg

ミツマタの群生地から、林道を外れ川沿いを行きます。
IMG_1662.jpg

岩が落ちたのか、掘れたのかトンネル状の穴をくぐれます。
IMG_1665.jpg

振り向くとこんな感じで少し怖い。
IMG_1666.jpg
河原には白い筋の入った岩や、褶曲した岩肌なども見ることができます。
のんびり歩いた半日でした。
杉山
タグ :

11/28 バラの段、三五峰

 2020-12-21
かなり前のことですが、11月28日にバラの段と三五峰(さんごほう)に登りました。

バラの段は安倍東稜上にあるピークなので訪れる方が多いと思います。一方で『三五峰』は山梨県側に少し下ったところにある目立たないピークです。今回、わざわざここに行った目的は、もちろん三角点めあてです。

▼梅ヶ島温泉からすこし歩いて登山口
梅ヶ島登山口

林道豊岡梅ヶ島線は2019年の台風による被害のため車両の通行は不可能です。(もとより冬季は通行止めですが)このため、車で標高を稼いでから八紘嶺やバラの段に気軽に登るといったことはできない状態です。

梅ヶ島の登山口から1300mにある八紘嶺登山口駐車場までの山道は植林の中のつづら折りの道です。そこそこ勾配のある尾根になるべく緩やかに道をつけてあるためにジグザグの回数がとても多く、数えたら40回ほど方向転換がありました。

▼標高1300mの『八紘嶺登山口』。そばには駐車スペースがあり、林道が崩れていなければここまで車で来ることができるのですが
八紘嶺登山口

駐車場からバラの段へは安倍峠を経由するコースが一般的ですが、それでは面白くないのでこの日はバラの段の西尾根を歩きました。上写真右のガードレールの切れている所から一旦サカサ川に降ります。

▼サカサ川に降りた所。良い雰囲気
八紘嶺登山口からサカサ川にクダル

バラの段西尾根尾根の末端は崖になっていて登れませんが、少し下流に歩いて傾斜の緩んだところを探ると踏み跡がありました。明らかに人がつけた道でした。
バラの段西尾根1


この尾根は危険なところはないですが取付からは暫くは尾根がやせています。木の根が張っていて滑りやすく、注意して歩きました。
バラの段西尾根2


尾根が広がってくると笹薮が出てきますがかなりはっきりした道があります。このあたりは獣臭の強いところで、すぐ近くで鹿の鳴き声を聞きました。
バラの段西尾根3


その後、1510mで左から尾根が合わさると目印のテープが。この左から合わさる尾根は安倍峠旧歩道入口あたりまで伸びており、おそらくそこから登ってきた人がつけたのでしょう。ここからの笹はくるぶし程度、快適な稜線歩きになります。
バラの段西尾根4

その後、気付かぬうちに安倍東稜に合流、すぐにバラの段に到着しました。
バラの段

バラの段は眺めの良いピークですが、この時はガスガスで何も見えませんでした。天気は回復傾向、晴れるのを待っても良かったですが、どうせ後でもう一回通るのでさっさと先へ向かうことにしました。

▼安倍東稜を南下中にすっかり晴れてきました。手前中央に見えるずんぐりしたのが『三五峰』です。
バラの段からの南下

▼『ワサビ沢の頭』看板のあるところから東に伸びる尾根へ入ります。
三五峰への尾根下降点

三五峰への尾根は一般の道ではありません。標高1500mあたりからの50mほどの下りは滑りやすい急坂で、慎重に歩きました。
三五峰への道1

上記の下りを過ぎれば平坦な尾根、境界杭や作業道等の人跡もあって心細い感じはしません。。かつて登られた方の記録には、この辺りについて『笹薮が多い』との記述がありましたが、ほとんど枯れていました。
三五峰への道2

▼三等三角点『日影山』1400.6m(三五峰)
三五峰

どんなにマイナーなピークにも、大抵の場合は物好きな方による標識が吊るされているものですが、この『三五峰』にはそれさえありません。点の記には『サンゴー岳』とだけ書かれており、山名の漢字は単に当てたものかもしれません。眺望もなく、年に数人しか訪れないのではないかと思えるほどの正真正銘の寂峰でした。

▼もと来た道を戻ります。この日は北側の雲がなかなかとれなかったのですがやっと晴れてきて七面山方面が見えてきました。
七面山方面、晴れてくる

上写真の尾根は八紘嶺-七面山間の約1980m峰(写真中央)から東に伸びる藪尾根で、途中に三等三角点『日向山』1666.3m(俗称:ワサビ岳)があります(写真右端の目立たないピーク)。お気づきの方もいると思いますが、先ほどの三五峰の『日影山』三角点と『日向山』三角点の点名は対になっていて、この2点は点の記でも並んで記されています。バラの段周辺を歩く方は多いと思いますが、この2つの対になった三角点峰(しかも両方藪尾根)を両方眺めることができるのを知っている方はなかなかいないのではないでしょうか。

『ワサビ沢の頭』看板まで戻ってからはバラの段~安倍峠~旧歩道、と一般の道を歩きました。

▼バラの段への登りは絵にかいたようなつづら折りの急登!
バラの段への急登

▼バラの段からの眺望。富士山、毛無山、愛鷹山もきれいですが、手前の三五峰にも注目してください
復路、バラの段、快晴

▼安倍峠からサカサ川沿いの『安倍峠旧歩道』を下る
サカサ川沿いの旧歩道

▼トラック図
コース図・バラの段三五峰

(錦織)
タグ :

10/31 天狗石山・智者山 

 2020-11-16
もう半月前のことですが、天狗石山と智者山に登りました。藁科川支流、崩野川の分水界を一周するコースです。

▼崩野川流域(突先山の南西尾根から望む)
崩野川流域全景


▼『湯ノ島温泉』の駐車場からスタートです。
湯の島温泉P

しばらくは車道歩き。大間への道を右に、崩野への道を左に見送り楢尾集落へと向かいます。写真は楢尾に向かう途中、川合地区の茶畑です。
楢尾、川合の茶畑

794m標高点少し北にある登山口(『楢尾口』)まで車道を歩くつもりでしたが、楢尾集落手前の410mヘアピンカーブを曲がった先で尾根に取り付けそうでしたのでここから入山することにしました。なだらかで藪もない尾根です。林道で分断されてわかりづらいですが、古い道が残っているところもありました。

▼途中の開けた所からこれから歩く稜線が見えました。左が・990、右が智者山です。
川合坂から眺望

▼藁科川の尾根には地形図にない林道がたくさんありますね。
楢尾村三角点へは林道が多い

▼三等三角点『楢尾村』791.6m
楢尾村三角点

この三角点はきわだったピークに位置しているわけではない上にあたりは藪っぽく、危うく通り過ぎてしまうところでした。

三角点を過ぎて北に50mほど歩いたところで目の前に大きなソーラー発電施設が現れました。ふと竜爪山の東の『高山』近くにあるソーラー発電施設を思い出しました。

▼楢尾村三角点北のソーラー発電施設。後ろには益田山と七ツ峰が見えました。
楢尾村三角点北のソーラー施設

ソーラー発電施設の東側を巻いて歩いて林道楢尾智者山線を少し行くと『楢尾口』に到着です。

▼楢尾口
楢尾口の看板

登山口には安倍奥のもの以上に手の込んだきらびやかな看板がありますが、登山道に入ってみると標識は少なめでした。昔の道をそのまま利用したような登山道でよく見ると枝道もありました。

楢尾口からの登山道

▼標高1030mほどで左側が開けたところを通過します。最近植樹が行われたようです。
楢尾口からの登り_植樹地

地形図の約1160m平(実際には小さな凹凸があります)に営林署の看板があり、これを過ぎると登山道は益田山の西に向けトラバースを始めます。道幅が細いところがあると聞いていたので、この日は小尾根をつたって益田山に直登することにしました。


▼益田山は看板がなければ通り過ぎてしまいそうな目立たないピークです。あたりを木々に覆われた薄暗い山頂です。
益田山山頂にて

▼益田山山頂の東面にガレがあり、樹間から富士山が見えました。
益田山の東面はガレている

天狗石山に向かいます。益田山~・1351の稜線はかなり細い稜線です。天狗石山以南と七ツ峰以北の稜線の広さと比較すると対照的です。

益田山から天狗石山へ細尾根

▼1351mの手前にガレた所があり、先ほど歩いた尾根が見えました。この辺りから紅葉がきれいでした。
楢尾~益田山の尾根が見える

▼天狗石山付近の紅葉1
益田山~天狗石山 紅葉1

▼天狗石山付近の紅葉2
益田山~天狗石山 紅葉2

▼三等三角点『天狗石』1366.4m(天狗石山)に到着しました。
天狗石山山頂

天狗石山から智者山への登山道は、稜線沿いと『天狗石』経由の二手に分かれています。(二つはすぐに合流します)。この日は天狗石経由で。

▼『天狗石』です。谷筋に沿って小岩がごろごろしているようすを橋に見立てて『天狗石橋』と呼んだのだそうです。
天狗石

『天狗石』から少し歩いて稜線コースと合流、また少し歩くと崩野への分岐があります。今回は崩野道へ入り智者山北の凹地を経由し、智者山へ向かいました。

▼智者山北の凹地です。地形図にもしっかり載るほどの大きさをもっています。
智者山北の凹地

▼凹地の底(の一つ)
智者山北の凹地の底

凹地は地形図で見るような単純なすり鉢型ではなく最低点がいくつもあるようでした。また、南北に開けていて凹地というよりは船窪です。

▼智者山山頂。益田山、天狗石山は眺望のないピークでしたがここの眺望はばっちりです。
智者山山頂
智者山山頂には三角点がありませんが、なぜか山頂の西南西約900mのところに二等点(千社山)があります。

智者山から南東に急に下るとすぐに智者山神社と直登コースの分岐があります。直登コースは公式の道ではないそうで、直進方向には×印がされていましたが、特に危険なところもなく、個人の方がつけたと思われる標識が充実していました。

標高1040mで地形図にない林道に出るとその後は広い道を歩きます。

・956mすぐ東の稜線上で八草へ下る道を分けた後、林道の五差路に到着します。この五差路には『八草辻』と書かれた手作り標識がありますが、おそらく本来の八草辻は先の八草への下降点だと思います(トラック図参照)。

▼・990北の五差路にて。『八草辻』の標識あり
現在の八草辻

現在の八草辻からの景色


▼ここは楢尾智者山線の終点でもあり、完成すれば先の登山口『楢尾口』付近からここまで車で通行できるようになるはずです。写真右奥のピークは七ツ峰です。
楢尾智者山線終点

ここから990m標高点を経由して下る尾根に入る予定でしたが、思ったより藪っぽいのでパスしてそのまま下山を開始します。下山とはいってもほぼ林道歩きでした。

▼下山途中に少し林道を外れると、三等三角点『日尻平』822.5m。『聖平』ではありませんよ
日尻平三角点

送電鉄塔(佐久間東線94号)の脇を通るところでは展望が広がります。

▼今朝登った尾根
楢尾集落が見える

▼奥藁科は安倍奥よりも緩やかな尾根が多いですね
鉄塔からの景色2

その後、地形図では実線から破線道に変わるところからも林道(能又馬込線)が伸びています。この林道はその名の通りこれから下る方向とは反対側の能又川方面に下ってしまうので・643でこれを見送って北東に伸びるなだらかな間伐林の尾根に入りました。
当初の予定では上湯の島の神社マークのところに続く古い道があるだろうからそれを使おうと思っていましたが、標高490mでまたも地形図にない林道(未舗装)が。結局これを下ることにしました。

林道を下っていると、偶然この辺り一帯の山の持ち主の方にお会いしました。この林道も5、6年前に重機で作ったとのことです。今では静かなこの山域もかつては多くの人が歩いていたこと、川沿いの道は昔はもっと上についていたことなどを聞きました。

▼トラック図
トラック図_20201031_天狗石山・智者山

(錦織)
タグ :

10/24 山伏

 2020-11-04
10月24日に安倍奥の最高峰、山伏に登りました。

以前から気になっていた「鳩胸尾根」(大谷崩の右岸)と「蓬峠から東に伸びる尾根」を歩きました。
以下は別の日に撮影した2つの尾根の全景写真です。

▼鳩胸尾根(七人作りの尾根から望む)
鳩胸尾根_全景

▼山伏から東南東に伸びる尾根(赤水~猪ノ段の尾根から望む)
蓬峠東尾根全景

ここからは当日の写真です。

▼蓬沢の林道ゲート。好天を期待しましたが深い霧の立ち込める朝となりました。
蓬沢林道ゲート

▼蓬沢の林道を500m程歩いたところにあるカーブを回り込むと擁壁が途切れており、「蓬沢2号線歩道」と書かれた標識があります。ここが鳩胸尾根の取付です。
鳩胸尾根取り付き

▼取付からガレの頭に出るまではかなりはっきりとした作業道があります。何度か蓬沢側へ分岐したり、藪でわかりにくい箇所があったりするものの、大谷崩側は急斜面になっているのでこれに沿って歩けば迷うことはありませんでした。前日の雨で滑りやすく急なところは注意して登ります。
鳩胸尾根_作業道

▼標高1330mで地形図にも記載のあるガレの頭にぴょっこり飛び出しました。晴れていれば大谷崩がきれいに見えそうな場所でした。
鳩胸尾根_ガレ頭

はっきりした道はここで終わっていて、その先には獣道くらいしかない自然の尾根が広がっていました。
鳩胸尾根_原生林

▼笹薮が濃いところもありますが、写真のような獣道を採っていくと藪漕ぎはほとんどありませんでした。
鳩胸尾根_獣道

▼1670m平に出る少し前あたり、二重稜線の間を登っていくところの藪は濃く、びしょびしょになりました。
鳩胸尾根_笹薮

▼藪漕ぎ中に上を見るときれいな黄葉
鳩胸尾根_見上げる

▼1670m平で笹薮を抜けました。鳩胸尾根という名前の通り、大平沢の頭から1742mまでは尾根が前方にぐっと張り出しているため、ここからきわめて緩やかな登りになっていきます。
IMG_0087_2_1024.jpg

▼1740mガレ。大谷崩を後景とした紅葉
鳩胸尾根_1740mガレ

▼以前は上部にも笹薮があったそうですが、すっかり枯れてしまったようです。
鳩胸尾根_もうすぐおわり

▼主稜線に合流。
鳩胸尾根_主稜線に合流

「鳩胸尾根」は大谷崩左岸の「七人作り尾根」と並び安倍奥の藪尾根の代表格として挙げられるそうですが、上りで使う分には歩きやすい尾根でした。特に上部は笹薮のないすっきりした自然林の緩やかな登りで、景色を楽しむ余裕があります。ガレ縁を急登する七人作りの尾根とは好対照です。ただし地形図に表現されていない枝尾根が何本も伸びているので、下りで使うのはとても難しいと思われます。GPSを持っていても迷いそうです。

▼新窪乗越からの眺め
新窪乗越からの眺め

新窪乗越から山伏への稜線はアップダウンの少ない広い稜線歩きです。この辺りは植林がほとんどないので、いつもの安倍奥の雰囲気とは異質です。落葉が多く道形がわかりにくいですが標識が充実しています。

蓬沢の頭手前

この日は蓬沢の頭(・1944)の少し北に林業の残置ワイヤがあるところから、少し登山道を外れて歩いてみました(トラック図参照)。

▼登山道から外れたところにある寂しい雰囲気の「蓬沢の頭」(1944m)です。登山道上に立っている看板は位置が少し不正確です。
本当の蓬沢の頭

▼すがすがしい草原が続きます。
登山道と平行に歩く

▼稜線の静岡県側は背の低い草原になっていて景色の良いところが何か所かありました。
安倍奥のガスは晴れてきた

▼大谷崩のガスがとれてきました。
大谷崩のガスはとれてきた

山伏山頂はこの日も多くのハイカーで賑わっていました。残念ながら富士山の方向には雲が居座っていましたが、南アルプス方面はよく見えました。

▼山伏山頂から南アルプス方面の眺め
山伏から眺め 南アルプス

▼二等三角点『山伏峠』2013.2m(山伏)。この標石は2011年に埋め戻されたようですが、その時の写真と比べると再び露出が進んでいるのがわかります。
山伏峠三角点

賑やかなムードはやはり苦手なので早々と山頂を後にします。山伏から南に300m程歩いて百畳峠・牛首方面の道を右に見送り西日影沢登山口への道に入ります。かなりの急勾配のザレにつけられたトラバース道が多いのですが、歩く人が多いせいかよく踏み固められていました。
山伏~蓬峠のようす

この日も次から次へと人が登ってくるので驚いてしまいました。ふだんは人気のない尾根ばかりを歩くので尚更です。また道幅が狭いのですれ違うのに苦労しました。

▼蓬峠
蓬峠

登山道は右下へ続きますが、蓬峠からそのまま尾根通しに歩いていきます。はじめ、大岩がごろごろして隙間に足を突っ込みそうなところがありますが、これを過ぎると踏み跡のはっきりした平凡な尾根になります。なぜか真新しい目印(赤テープ)が少し煩わしいと思うぐらいの密な間隔でついていました。
蓬峠東尾根_道形はっきり

▼1353m標高点のまわりは尾根が細くなります。そこからは昨年暮れに歩いた赤水集落から猪ノ段へ至る尾根が見えました。
蓬峠東尾根_牛首への尾根

▼1353標高点北のコルで尾根がきわめて細くなるので、西側に巻道がついていました。
蓬峠東尾根_1353標高点付近はやせてる

▼1353mを過ぎると辺りは植林になります。1196m標高点のテープの賑やかなところで尾根は枝分かれしています、ここから北に下ると「蓬沢橋」に出られるそうですが、この日は西日影沢の駐車場を目指して南下しました。
蓬峠東尾根_1196標高点

・1196からの下りは地形図で見る以上に急で、尾根通しに下降せず林業用の道を使ってジグザグに歩いていきました。枝道がたくさん分かれているので変な方向へ降りていかないように注意が必要でした。

▼林業の関係でしょうか
蓬峠東尾根_Cルート

▼これは何でしょう?
蓬峠東尾根_これは何でしょう

▼最後の最後で一本尾根を外したらしく、山腹のようなところに出てきてしまいました。何とか下りましたが、ここは一度登り返すべきでした。
蓬峠東尾根_おわり

長い林道歩きを経て大谷崩に戻ってくると、朝のことが嘘のようにすっきりと晴れ渡っていました。
終了_大谷崩

▼トラック図
トラック図_20201024_山伏

(錦織)
タグ :

越前岳とボルダー

 2020-06-26
☆6月21日、十里木高原からの最短コースで越前岳(愛鷹山)登りました。 
 自宅から十里木登山口駐車場まで約25分。久しぶりに昔からの地元の山仲間と登りました。

▼清水から来た友人と合流し三人で登ります。
20200621-1.jpg

▼夜半まで雨が降り富士山は雲で見えません。
20200621-2.jpg

▼なかなか山に行けませんが、気の合った仲間と登る山はいいですね♪
20200621-3.jpg

▼愛鷹山は地元の山ですが、なかなか雰囲気がいいね!
20200621-4.jpg


20200621-5.jpg

▼駿河湾。
20200621-6.jpg

▼あっという間に山頂です。
20200621-7.jpg

▼歩きには物足りませんが、展望がよくて満足です。西伊豆海岸。
20200621-8.jpg

▼沢沿いにボルダーがありました。
20200621-13.jpg

▼越前岳ボルダー① クリーニングすれば登れそうですが。
20200621-11.jpg

▼ボルダー②
20200621-14.jpg

▼十里木登山口に下りてきましたが、富士山は相変わらず雲で見えませんでした。
20200621-16.jpg

☆家庭の事情で、土日は出かけられませんが久しぶりに仲間との山歩きは楽しめました。
  来月のためのトレーニングでしたが、物足りなさはありますがよしとしましょう。

 7月18日から二週間。北の大地楽しみです。  (isobe)
タグ :

3/21 濁川周回

 2020-04-09
少し前のことですが、安倍川支流 濁川のまわりを歩きました。

▼二王山と込岳の間のガレ(『スッペン河内崩』)から望む濁川分水界の2本の尾根
パノラマ_濁川周回

▼三郷川に架かる『湯の森橋』北側の作業用の階段から尾根に取り付く
湯の森尾根_取付

取り付いてすぐはかなりの急傾斜。何かのケーブルが尾根通しに渡してあり手がかりにしたくなりますが、どうにか使わずに登ると残置ロープあって助かります。傾斜はすぐに緩んで、藪っぽいものの歩きやすくなります。

標高660mあたりに二王山がよく見える広場があり、これを過ぎると踏み跡、目印のない密やかな尾根が続きます。雰囲気が次々に変化していくので飽きません。

▼尾根は地形図で見るよりも痩せている印象です
約700mコルの西にて

▼標高770mあたり
標高770m_密林

▼標高930mあたり
笹薮の道_標高930m

標高1100mで地形図の破線路と合流しますが、依然として廃道同然の物静かな道が続きます。

▼1120mピークの100mほど手前、極端に痩せたキレット状の箇所があります。きわどいところには南側に巻道がついてるので気を付ければ大丈夫でした。
1120m峰東_キレット状

1120m西の約1230mピーク、地形図ではこれを巻くように破線が記載されていますが実際にはこの巻道はなく、そのまま尾根通しに歩きました。このあたりから目印のビニールひもがちらほらと見られるようになります。

▼約1230mピーク。獣がいそうな気配
約1230mピーク

その後も痩せ尾根、ちょっとした岩場等ありますが、どれも明瞭な巻道がついており通過に問題はありません。

標高およそ1400mで右手に小規模のガレがあり展望が開けます。地味な眺めではありますが、ここまで鬱蒼とした雰囲気ずくめだったので目を見張ります。

▼濁川左岸のガレ、背後に八紘嶺や七人作の尾根が見える
1400m_右手ガレからの眺望

▼1454m東のコブから先は尾根の両側とも明るい自然林となりよい雰囲気です。
1454mピーク東のコブ

1454m西のコルから約1550mピークへの登り、地形図では左に巻くように破線路がついていますがトラバースは嫌なのでそのまま尾根通しに直登することにしました。1500mあたりまでがザレと落葉の急坂でやや大変です。

▼写真ではなかなか伝わりませんが、滑りやすく登りにくい
1550mへの最後の登り

主稜線に着くと途端に快適なハイキングコースになります。擬木階段や東屋まであります。登山者に会うかも、と思いましたが井川峠まで結局誰とも会いませんでした。

1666mへのハイキングコース

▼1590mガレ(名称不明)からの眺望。以前、ハイキングコースはこのガレ縁を通っていたようですが、崩壊が進んだためか廃道になっており西側に新たに道が付け替えられていました。
1590mガレから富士

▼さらに登って1666m東側のガレ(地形図では雨裂マークであらわされています)からの眺望。すっかり春の空気ですね
1666mピーク近くのガレ

▼1666mピークに図根点。本日の最高点です。
1666m図根点

当初の予定では、ここで来た道を引き返してアツラ沢ノ頭の少し北から伸びる三郷川右岸の破線尾根を下る予定でしたが、コースを変更して井川峠から大代へ下ることにしました。コース変更の理由は大代天神山の三角点を見たくなったからです。

井川峠~一服峠の道は昨年12月にも歩いています("コンヤ沢周回")ので説明は省略します。この区間では2人の山行者とお会いしました。

▼井川峠から沢筋を下る
井川峠から沢筋を下る

▼深沢山再訪
深沢山再訪

深沢山山頂から南南東に伸びる尾根を少し下ってみましたが、ガレから舞い上がる土埃で目が痛くなったので早々と退散しました。踏み跡はあったので林道濁川線に降りられるのかもしれません。

▼深沢山山頂の南南東、崩壊が稜線にまで達しています。
深沢山_稜線まで達するクズレ
昨年12月にも訪れたばかりですが、深沢山のガレの迫力には再度圧倒されました。

一服峠~大代集落間はトラバースが多いよく整備された道です。860mで大代に向け折り返すところからは石垣が多く見られるので、古くからの生活路ではないかと思います。

▼ややザレ気味の所もありますが危険ではありません。
大代への道

▼大代集落手前の痩せたコル『大代首』には階段が渡してあり安全に通過できるようになっています。
大代首にて

大代集落に着きました。綺麗に整備された一面の茶畑と十枚山、そして右のピークが『天神山』です。
大代集落に下る

写真左上に見えるコルから、天神山へ向かいました。

▼大代集落から深沢山を望む
大代より深沢山を望む

天神山は徳川家康公の鷹が育ったという逸話のある山だそうですが、地形図にない林道があちこちに走っており、更には間伐作業?で枝が散乱しているためかなりの殺風景となっていました。

▼三等三角点『天神山』(853.7m)
大代天神山三角点

天神山から東尾根を下り林道天神山線の終点へ。更に尾根通しに明瞭な道を下っていくと標高700mほどで右手に防獣ネットに囲われた若い植林帯が現れます。
植林で登山道が消える

いつものパターンかと思いそのまま防獣ネット沿いに下るといつの間に山腹の急斜面を下っていることに気づき急いで修正、防獣ネットの出入口から若い植林帯を無理矢理突っ切って何とか従来の道と思われるものを見つけました。

▼道が全く不明です。
大代天神山東尾根

あとで航空写真を見たところ、どうやら古い尾根道が植林により寸断されてしまったらしいことがわかりました。ここは道迷い注意です。
▼六郎木に下る。写真中央は『校門橋』。濁川が安倍川に注ぐところに架かっています。
六郎木に下る

まさか天神山からの下りに今回の核心があるとは思いませんでした。急遽ルートを変更したため、下調べが足りていませんでした。反省。

▼トラック図
トラック図_濁川周回

(錦織)
タグ :

3/17 真富士山

 2020-03-28
3月17日、真富士山へ登りました。
今回も三角点ハントのため、横山から踏跡もまばらな尾根を登ることにしました。

▼聖沢川を渡ってすぐ、『急傾斜崩壊危険区域』看板脇の石段から入山
横山聖沢より入山

石段を少し登ると神社のある農道の終点に出、その先は茶畑になっています。
横山 農道終点の神社

茶畑の奥で石段は終わり、道のないところを暫く登っていくといつのまにかえぐれた古い道と合わさります。

▼シダの茂ったところが多い。写真だと道がないように見えるが掘った道がある
シダ茂る尾根

▼三等三角点『横山』(591.0m)。特に苦労なくたどり着きました。
横山三角点

本日の目的は果たせましたが、これでは山行にならないので引き続き登っていきます。

▼横山三角点東のコルにて。地形図で見ると両側からガケが迫っていてあやうい様子ですが、特に問題なし
横山三角点東のコル

674m標高点付近で右手に林道が現れます。横山線の支線と思われますが、尾根の右側をジグザグと登り続けているらしく、この先でも数回尾根を横切っており煩わしく感じました。
674m標高点付近 林道が...

▼ミツマタの群生
ミツマタの群生

▼750mガレからの眺望。遮るものがないのが一番良いですが、木々の間に見える景色もいいなと最近では思うようになりました。
750mガレからの眺望

▼990m小平地にて林道が横切る。この先では林道を見かけませんでした。
990m_林道

約1040mピークはひどい笹薮で通れないので南側を巻いていくと獣道があります。

▼人の気配がなく良い雰囲気です
1040mコブ付近

1028mコルから真富士神社へは道形がありました。

▼ほどよい傾斜が真富士神社まで続きます。
真富士神社への登り

▼1200mで少し傾斜が緩みます。このあと道形に従い左隣の尾根にうつるのがポイント
1200m 休憩

▼真富士神社に到着。馴染みない尾根から知っている場所にいきなり出る時の感動はひとしおです。
真富士神社に到着

ここから第二真富士山まで、みどりの道を歩きます。この山域の整備は踏岳会の担当となっています。
第一真富士山へ

▼第一真富士山(1343m)に到着。富士山は雲に遮られて見えませんでした。
第一真富士山1

▼清水側の山山を見下ろす
第一真富士山2

▼一方、西側の眺望。近年盗伐され眺望が開けたそうです。
第一真富士山3

稜線を北へ、第二真富士山へと向かいます。ヲイ平への下降点である1240mコル(近年、『真富士峠』と呼ばれている)を過ぎるとやせた尾根に変わり、もう一つコルを経て岩っぽい急な登りになります。

▼ステップ状になっているので、ロープに頼らなくても意外と登りやすい
第二真富士山への登り

▼第二真富士山に到着。第一真富士山よりこじんまりした場所で、山頂というより稜線上の通過点という印象を受けます。
二等三角点『刈安』(1401.4m)があります。
第二真富士山山頂

第二真富士山を後にして北に100mほどで主稜線を右に見送って正面の尾根を下ります。一般コースではないと思いますが、分岐には看板があり、この日はトレースまでついていました。

▼明るい広葉樹林の尾根を下る
第二真富士山北尾根を下る

標高1250mで左に曲がると広葉樹林から植林の二重山稜になり、右を下ります。

林道平野線に降りたら終点方向へ少し歩いて凍結注意の錆びた看板裏から再び入山。稜線はすぐに笹で覆われてしまうので一旦北側を巻いて登り返すと『静岡市平野無線中継所』があります。(標高840m)
平野無線

中継所の裏に回り込むと背丈ほどのひどい笹薮!引き返そうとも思いましたが微かな獣道から入っていきます。距離は短いですが傾斜もあり中々大変でした。
平野無線中継所裏の笹薮

▼笹薮を抜けると798標高点東コルのすぐ手前に出ますが、目の前が崖のようになっているので慎重に下ります。
笹薮を抜けた

ここを過ぎてしまえばあとはなだらかで快適な尾根でした。踏み跡もありました。

▼春の訪れを感じる
なだらかな尾根を下る

▼農道に下り安倍川下流を望む
平野_農道に下る

▼真富士山全景。真富士神社北側の険しい崖が目立つ(写真右)。
真富士山全景

この後も林道歩きをなるべく省くため斜面をやや強引に下ると第一登山口からの道と合流しました。第一登山口からの道は現在整備されていませんが道形がはっきりと残っていました。

▼真富士山第一登山口に降りる
真富士山第一登山口

中継所裏の笹薮がかなり大変でしたが、全体的に歩きやすいコースでした。

▼トラック図
トラック図_真富士山周回

(錦織)
タグ :

2/24 参謀本部山・大岳

 2020-03-11
2月24日、安倍奥 参謀本部山・大岳に登りました。

いずれも安倍中河内川、西河内川にはさまれた山域にあるピークです。
あまりメジャーではないと思いますが、参謀本部山は尖ったピーク、対照的に大岳はずんぐりした山容で結構目立ちます。

▼参謀本部山と大岳(大篠山北の伐採地から望む)
大篠山北の伐採地から大岳と参謀本部


▼奥ノ原地区、『急傾斜地崩壊危険区域』の看板の裏から入山します。ウイスキー蒸溜所のそばです。
奥ノ原_登山口?

すぐに墓地のような場所を通りすぎるといきなり藪っぽい急な登り、これはどうやら尾根から少しずれたところにいると気付き、しばらく模索すると防獣ネットがあり、これに沿って登りました。

▼尾根も道がよくわかりません
奥ノ原からの藪っぽい尾根道

幼木の針葉樹林があって枝が顔にあたるので厄介でしたが、標高350mほどですっきりとした植林帯に変わります。防獣ネット沿いにつけられた道も明瞭です。

▼中河内川上流を望む。標高500m足らずだが、よい眺めと感じる
中河内上流方向を望む_標高470mほど

中河内川、西河内川の分水嶺に乗るとすがすがしい稜線歩き...とはいかず、すぐに背の低い針葉樹林帯、そのあとは雑木林の藪にのまれます。防獣ネットとの絡みもあり、ここはなかなか大変でした。
506.5m三角点南で

藪を抜けると三等三角点『落合村(一)』(506.5m)に到着。中河内川対岸の大段山山頂付近に『落合村』三角点があるので、先日の『俵嶺村(一)』の例と異なりこのナンバリングには意味があります。
506.5m三角点

▼振り返ると大棚山
振り返ると大棚山

▼三角点峰からしばらく雰囲気の良い稜線が続く
596m南のコル

598mピークが近くなると再び藪っぽくなります。防獣ネットの内側は低い針葉樹林の藪、外側は雑木林の藪です。598m北のピークで左に曲がり下り切ったところで一旦林道(権七峠線)に出ます。いきなり開けた場所に出るので感動しました。
林道権七峠線に出合う

▼眼下に腰越集落
眼下に腰越集落

604mの左を巻いて林道歩きを終え山道へ。744mピーク手前では2本の送電線鉄塔を通り過ぎます。

▼2本目の鉄塔からの眺め。『天狗岳』(左)と、このあと登る『大岳』(右)
鉄塔より天狗岳・大岳

▼標高800mあたりから、笹がうるさくなりました。藪っぽいところの多い稜線歩きでしたが笹薮は本日初めて
参謀本部山への笹薮の登り

標高850mほどで林道に出ます。このまま直登せず、この林道を歩いてまずは『権七峠』へ向かいます。

▼法面が崩れて危ないところがあります
権七峠線注意箇所

▼権七峠。名前こそ面白いですが、現在では林道が通る味気ない場所です。このあと写真左の尾根を登り参謀本部山へ向かいました。
権七峠

▼林道が通っているおかげでこんな素晴らしい眺めもあります。参謀本部山は東西南北の4方向に尾根を伸ばすピークですが、いずれも林道により短くカットされているようです(地形図にない林道があります)。少し長めに伸びる西尾根も人工的な痩せ尾根があり通行は危険とのこと。
参謀本部山北側の眺望

▼参謀本部山山頂に到着。二等三角点『上落合』(952.8m)
参謀本部山山頂にて

三角点の管理はかつて存在した参謀本部により行われていたことが山名の由来...といったことが色んなところに書いてありますがそれでは至るところ参謀本部山だらけになってしまうと思うのであまり納得いきません。

ここから、大岳へ向けて長い林道歩きです。稜線も歩けそうでしたが、前半の藪で時間が押していたのでやめました。
林道権七峠線を歩く

965m南のコルで権七峠線を右に送り鍋伏峠線へ(ところで『鍋伏峠』とはどこのことをいうのでしょう?)。
ヘアピンカーブを3回ほどして鍋伏峠線を見送り奥トウベットウ線へ。『トウベットウ』は漢字では『東頭』と書くそうです。
林道は大岳の山頂近くまで続いています。

▼大岳山頂近くの広場からの展望。黄砂(?)のせいか、南アルプスは霞んで見えます
大岳山頂近くから1

大岳山頂近くから2

▼すごい生命力!
大岳山頂近くにて_岩に根を張る木

▼大岳山頂に到着。三等三角点『大嶽』(1108.6m)
大岳山頂にて

▼大岳山頂東面は伐採されており眺め良し。この伐採地は大岳の同定にも役立ちます。
大岳山頂_伐採地

大岳からの下山路は大沢集落奥の茶畑に下る道(かつての井川への路の一つだと思います)が一般的ですが、この日は南尾根を下ることにしました。

はじめは緩やかな傾斜が標高980mに向けて、徐々に急になってゆくので、大岳のお椀を伏せた形を実感することができます。最後の方は笹に覆われたかなりの急斜面、しかも大岩のガケがいくつか隠れており、かなり慎重に下りました。

▼写真ではわかりにくいですがかなり急。この後一面笹に覆われ見通しが悪くなりました。
大岳南尾根の急な下り

標高980mを過ぎると、しばらくは道がありませんが快適な尾根、三重稜線もあり面白いところです。約820mで中電の巡視路といつの間にか合流したあとは道がわかりやすくなりました。

▼910m北のコル。雰囲気が良い
910m北のコル

▼下りの尾根でも、上りと同じく2本の送電鉄塔を通過します。手前から2番目の鉄塔の立つ尾根は先ほど歩いた尾根です
鉄塔から上りの尾根を望む

▼622mから少し下ると炭焼き窯跡
炭焼き窯跡2

このあたりから麓までは古い道がついていました。

▼神社の裏に出ました。
横沢神社に出る

この後、車のある出発地点までとぼとぼ歩いていたところ、親切な方に車で拾っていただけました。ありがとうございました。

『権七峠』『参謀本部山』『鍋伏峠』『トウベットウ』...面白い地名が多く、笹薮、針葉樹、雑木林など、様々な植生の藪に出会え、充実した山行でした。

▼トラック図
トラック図1_参謀本部山・大岳
トラック図2_参謀本部山・大岳

(錦織)
タグ :
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫